落語家の月亭八方が31日、大阪・天満天神繁昌亭で「月亭八方喜寿記念公演『八方のおねだり寄席』」を開催。喜寿記念公演第5弾の“ツアーファイナル”で、落語と浪曲をハイブリッドさせた一席を披露し、さらに西川きよしとのトークでもファンを酔わせた。

 8年前から人間国宝の浪曲師・京山幸枝若に「素人として」師事して浪曲を習っている八方。「奥歯でちょっとかじった程度」と謙遜しつつ「落語のようで落語でない。浪曲のようで浪曲でない、デンデン。それは何かと尋ねたら…浪語(ろうご)。老後は浪語に限るな」と笑わせて、落語と浪曲を足して2で割った「天王寺の眠り猫」を口演した。合間にはプロの浪曲師が白湯(さゆ)を口に含むところ、演台に用意されていたヤクルトをグビっと飲み干した。

 スペシャルゲストはレジェンド・西川きよし。サブタイトルを「八方のおねだり寄席」としただけに、きよしに落語を一席“おねだり”したが「犬の目? そんな恐ろしいのでけへん」と“目玉”が特徴の旧友に、犬の目をくりぬいて人間の目に入れる古典の演目は断られたという。

 代わりにピンクの着物姿のきよしは初挑戦だという落語スタイルで創作にチャレンジ。「いっぺん叩いてみたかってん」と小拍子をカンカン鳴らした。天国の横山やすしとは“ホットライン”でつながってるといい「こないだ電話をいただいた」とのこと。「久米ひろしさん、みのもんたさん、西田敏行さん…。

三途(さんず)の川が混雑している。(やすしさんが)『急いで来なくてええけど、来るときは連絡せえよ』と言うから『もし連絡したらどうしてくれるの?』言うたら『ちょっと離れたところでボート止めて待ってるから』」。壮大なマクラに続いて羽織を脱ぐと、愛妻・西川ヘレンを題材にしたネタで沸かせた。

 最後は2人の「思い出トーク」。団地住まいから、あれよあれよと箕面にプールつきの大豪邸を建てたきよしの“出世物語”を八方がイジった。ボンボン学校の「雲雀丘の学校」に通っていた長男・西川忠志(現吉本新喜劇座員)が友達を連れてきたところ「プールはどこにあんねん。あれは井戸やんか」と言われ、忠志が「パパ! 井戸埋めて!」と泣いた…!? ホンマかウソか分からない話で笑わせていた。

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