国民的アイドルグループ「」が、5月末をもって活動を終了する。スポーツ報知では、グループのラストステージとなる「We are ARASHI」の東京ドーム公演(5月31日・後6時)まで毎週水曜日に連載「嵐メモリアル」を掲載。

歴代担当記者の取材や、グループとゆかりのある人らの話をもとに嵐の約26年の軌跡を振り返る。また、読者が選ぶ「嵐ベストシーン」「マイベストソング」などを募集し、ファンの思いを伝える。

 3月13日に札幌でラストツアーが開幕し、1、2日には東京ドーム公演が行われる。2020年末以来の5人のステージの全容はベールに包まれ、観賞したファンのみぞ知る状況だ。CM出演やテレビの特番など、ラストを飾る派手な仕掛けも一切ない。5人は「ファンとの空間を最優先にすること」に徹している。20年末はコロナ禍でかなわなかった有観客でのラストライブ。関係者らが「神聖な場所」と表現するステージから、静かに、でも確かに5人は26年分の感謝を全国のファンに伝えている。

 19年に入社した私は社会担当を経て、23年からSTARTO ENTERTAINMENT(当時ジャニーズ事務所)の現場を取材している。嵐5人がそろった姿を見たのはたった一回。19年の天皇陛下の即位を祝う「国民祭典」の現場だった。燕尾(えんび)服姿の5人が奉祝曲を歌唱する様子に皇后様が涙を拭う光景が忘れられない。

厳かで独特の緊張感が漂う会場で、そっと花を添える5人の姿に「国民的グループ」とうたわれる由縁を実感した。

 21年からの休止期間にメンバーの口から嵐の活動への思いを唯一聞いたのは、23年に二宮和也がブルーリボン賞主演男優賞を受賞した際の取材会。二宮は、嵐のライブ開催の可能性について「僕はなくはないと思う」「ライブができればすげえなと思います」「そこの熱量は冷めていない」と次々に言葉を並べた。「また二宮が勝手なことを、と言われるかな?」とおどけながらも、その目は真剣で、リップサービスというより胸の内にあり続ける本心だと感じた。その年はコロナ禍で授賞式を開催できず、取材の場で私が賞状を読み上げて手渡した。「国民的スターに、20代の若手記者から渡すのは失礼じゃないか」とすごく心配になったが、二宮は、つむじが見えるほど深々と頭を下げながら「ありがとうございます。うれしいなあ」と喜んで受け取ってくれた。

 二宮の機転の利いたコメントで取れ高十分となった取材と、スターであることを忘れてしまいそうになるほどの腰の低さ。たった数十分でも人の心をつかんでしまうプロフェッショナルぶりに驚かされたが、これは嵐のトップアイドルぶりを物語る片りんに過ぎない。本紙では、1999年9月17日の米ハワイの船上で行われたデビュー会見以降、約26年半にわたり歴代担当たちが、5人がスターダムを駆け上がる姿を記してきた。メンバーが誰一人欠けずに迎える奇跡のような集大成を誠心誠意、文字で残したい。(STARTO ENTERTAINMENT担当・奥津 友希乃)

 スポーツ報知では、ファンの皆様から嵐へのメッセージ、思い出の名場面、好きな曲を募集します。

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