東京・墨田区のランニングクラブ「すみだランRun倶楽部」の企画イベントが「2025年度メタ観光アワード」に選ばれ、都内で3月26日に行われた授賞式で表彰された。「メタ観光」とは、景色や建物だけでなく目に見えない物語や価値、意味など多様な情報を楽しむ観光。

「インターネット時代の新しい観光」と位置づけられている。

 表彰の企画は「すみだ向島メタマラニック」。同クラブの大賀俊介さんが昨夏、地下に埋設した水路である暗渠(あんきょ)や、墨田区の街道を取り入れた全16キロのランニングコースを作成。これをもとに、マラソンとピクニックを組み合わせた『マラニック』として、11月2日に区内でアーティストとして活動する新開ジェニファーさんとイベントを主催した。

 この取り組みを知った一般社団法人メタ観光推進機構が「墨田区の暗渠や街道といった『線』の要素と、“メタ観光”のビューポイントといった『点』の要素を巧みに組み合わせた」コースとして高く評価。「観光ランニングを楽しみつつ、広範囲のビューポイントを巡ることができる、まさに“メタ観光”の理念を体現するアプローチ」として、25年度から新たに創設したアワードで表彰することになった。

 企画の中心となった大賀さんは「シビックプライド(地域への誇り)という言葉があるように、自分の街の良さをもっと知るきっかけ作りができたらすごくうれしい」と感無量。新開さんは「“メタ観光”はマニアックで細かく、それが楽しい。ランニングとアートを合わせると面白い観光ができる」。第1回アワードでの栄誉に、同クラブの代表を務める加藤寿男さんは「最初のアワードに選ばれたのは光栄。今後もいろいろアイデアを出してイベントを行いたい」と語った。

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