陸上女子800メートルの日本記録保持者・久保凛が1日、京都市内で積水化学の入社式に出席。ビシッと決めたスーツ姿で登場した久保は「今日からもっと自覚、責任を持って取り組んでいこうと思います。

自分の名前も凛なので“凛”とした大人になって成長したい」と瞳をキラキラさせた。

 積水化学と所属契約を結び、中長距離の陸上クラブ「TWOLAPS」で男子800メートル元日本記録保持者・横田真人氏に指導を仰ぐ。「TWOLAPS」は東京・世田谷区を拠点とし、横田氏が代表兼コーチを務める中長距離のトラッククラブで「横田さんも800メートルで世界で活躍されていた方だったので、強くなるためには見ていただきたいと思った」と決め手を語っていた。

 3月12日に関西から都内に拠点を移し、13日から練習にも合流。31日までは宮崎合宿にも参加していたと言い「もっと頑張ろうって思えるようなチーム」とはにかんだ。

 今シーズンの目標は「アジア大会と世界ジュニアで優勝したい。自己ベストを0・1秒でも更新したい」と久保。まずは初戦に予定している5月10日の木南記念(大阪)から好スタートを切る。

 久保は、167センチの長身を生かしたスケールの大きな走りが持ち味。東大阪大敬愛高1年の全国高校総体を制覇すると、高校2年の6月の日本選手権で初優勝。さらに同年7月15日は奈良県長距離強化記録会の女子800メートルで1分59秒93の日本新記録をマーク。杉森美保が05年にマークした2分0秒45の日本記録を19年ぶりに更新し、日本女子初の1分台で走破した。

 今シーズンも成長を続け、昨年7月の日本選手権で1分59秒52の日本新記録で連覇を果たし、9月の東京世界陸上にも出場した。予選落ちに終わったが、17歳にして堂々と“世界デビュー”を果たし「世陸で走れたことは大きな経験になりました」とトラックシーズンを総括していた。

 積水化学の女子陸上競技部は1997年4月に創部。マラソンでは22年オレゴン世界陸上代表の新谷仁美や23年ブダペスト世界陸上、25年東京世界陸上代表の佐藤早也伽。5000メートルでは25年東京世界陸上代表の山本有真ら日本代表クラスの選手が多く在籍している。

 ◆久保 凛(くぼ・りん)2008年1月20日、和歌山・串本町生まれ。18歳。小学1年から6年までサッカーが中心で、潮岬中入学から本格的に陸上を始めた。東大阪大敬愛高に進み、全国高校総体800メートル3連覇。24年の日本選手権で初優勝し、奈良の競技会で日本勢初の2分切りとなる1分59秒93の日本新記録(当時)をマーク。昨年7月の日本選手権は1分59秒52と、さらに縮めて2連覇。同9月の東京世界陸上は予選敗退。

サッカーで国体出場経験のある父・建二郎さんは、日本代表MF久保建英(Rソシエダード)の叔父。

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