講談協会が1日、都内で記者会見を開催し、この日から一般社団法人として本格始動することを発表した。

 これまで「任意団体講談協会」として活動していたが、近年の講談ブームや多様化するエンターテインメント業界の中でも攻めの姿勢で次世代につなげようと、昨年10月に一般社団法人として登記。

4月1日付で一般社団法人として本格的に始動する。

 宝井琴調会長は「4月1日はある意味、『講談の日』と言っても過言ではありません」と話し、会場の笑いを誘った。20年以上前から法人化の議論や勉強会が開催されたこともあったが、実現せず。「コロナの時に任意団体の危うい位置が見えて参りました。(24年に)落語立川流も法人化して、若手がアパートを借りる時に不動産会社から任意団体だとなかなか分かってもらえなかったり、保育所に入れる時も任意団体だと弱いということを聞いた。若手のために法人化を決めました」と、法人化に至った経緯を説明した。会長の任期は1期2年。「何かあったら、私が(警察の)お縄になる」と話し、「法人化して大きくしていく責任がある。講談の普及のため、一同頑張っていきたい」と力を込めた。

 今後は、若手育成に力を尽くす。連続ものや挑戦的なものに挑む「いろはに講談会」や夏に怪談ものを披露するイベントなどを企画中。5月には80代の講談師だけが出演する興業も予定している。

 講談師が所属する団体には、1991年に2代目神田山陽が講談協会を独立し、設立した「日本講談協会」もある。日本講談協会はこの日、神田昌味が新会長に就任。琴調は昌味新会長に対し「私との相性はいい。(連携が)やりやすくなると思います。(日本講談協会は)大盛況。我々は我々で負けぬよう頑張って、いつか一緒に。講談を広めるためには一献(いっこん)酌み交わして話してみたい」と語った。

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