「国立劇場養成所」で今年の歌舞伎俳優研修の入所者(第31期生)が、昨年より3倍多い、6人であることが1日、分かった。今月中旬からプロになるための研修を本格的にスタートさせる。

 歌舞伎を扱った映画「国宝」(李相日監督)の人気で、一般家庭から歌舞伎俳優を目指せる唯一の養成所にも注目が集まっていた。一昨年(第29期生)、昨年(第30期生)の入所者はそれぞれ2人だったが、今年は9人が受験し、昨年より“3倍増”の6人が入ることになった。ここにも「国宝」効果が表れている。

 同養成所は1970年に始まった。2年間かけて演技、発声、所作、衣装の着付け、化粧とあらゆる歌舞伎の基礎を学び、プロのスタートラインに立てるまでに育てる。現在約300人いる歌舞伎役者の約3分の1は養成所出身者で占められており、不可欠な存在だ。歌舞伎俳優の中村萬壽を中心に、中村芝翫らが講師をつとめる。現在、国立劇場が閉場中のため研修は主に東京・渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターで行われている。研修の様子はYouTubeでも紹介されている。

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