公共図書館は誰でも利用できる開かれた場所だからこそ、利用者の安心を守る仕組みが大切だ。より安全で快適な図書館環境を実現するためにはどのような取り組みが求められるのだろうか。

 株式会社NEXERと株式会社ナック電子による調査(2026年3月6日~3月23日、公共図書館を利用したことがある全国の男女500人対象、インターネット調査)によると、図書館内で安全面や防犯面で不安を感じたことがある人は7.6%という結果になった。

 また、不安を感じる場面を調査したところ、最も多かったのは「盗難が心配」で44.7%、次いで「利用者同士のトラブル」が34.2%、「館内での不審者・不審な行動を見かけた」が28.9%と続いた。誰でも自由に出入りできるという図書館の特性が、裏を返せば防犯上の不安につながっていることがうかがえる。

 続いて、入退館ゲートや持ち出し防止システムがあることで、図書の紛失防止や安心感は高まるかどうかを調査したところ、「とても思う」が34.2%、「やや思う」が50.0%で、合わせて84.2%の方が安心感が高まると回答した。不安を感じたことがある利用者の大半が、入退館ゲートや持ち出し防止システムの導入に期待を寄せていることがわかり、こうしたセキュリティ対策は、図書の紛失を防ぐだけでなく、利用者の安心感にも直結しているということがうかがえる。

 さらに、会員証やICカードでの入退館管理があると、より快適に利用できると思うかどうかを調査したところ、「とても思う」が28.9%、「やや思う」が50.0%で、合わせて78.9%が快適になると回答した。「不審者が減りそう」「きっちりと管理されている感じがする」と、利用者の安心感を高めるだけでなく、不審者の侵入を防ぐ対策としても前向きに受け止められていることが読み取れる。

 最後に、図書館の安全対策として、どのような設備やシステムがあると良いと思うかを調査したところ、防犯カメラの設置を求める声が多く見られたほか、荷物の管理や子どもの安全への配慮、災害時の案内体制など、さまざまな視点から要望が寄せられた。利用者が防犯対策だけでなく、日常の安心感や非常時への備えまで含めた、幅広い安全対策を求めていることがうかがえる。

編集部おすすめ