J2藤枝は4日のホーム長野戦に向け、1日に焼津市内で公開練習を行った。前日(3月31日)に水戸から期限付き移籍で加入したFW久保征一郎(24)が合流。

186センチの長身FWが、新天地での覚醒へ意欲を見せた。

 雨の中で行われたミニゲームでは、持ち味を随所に発揮。利き足の右足に加え、左足や頭でも得点できる万能型ストライカーは、仲間との連係を意識しながら汗を流した。今季から就任した槙野智章監督からの直接オファーもあり、武者修行を決断。「就任してからYouTubeで見ていたので、オファーが来てびっくりしたのが正直なところ。雰囲気もすごくいいと思っていたが、実際にピッチに立つと、それをはるかに超える熱量でやりやすかった」と笑顔を見せた。元日本代表DFとの初対面についても「とにかく声が大きくてすごいと思った(笑い)。そのパッションは話しているだけでも伝わってくる。自分もいい影響を受けそう」と目を輝かせる。

 鹿児島県出身で、FC東京ユース、法大を経て水戸入り。J1通算2試合、J2は49試合9得点、J3は22試合2得点。昨季はJ2で21試合4得点を記録したが、今季はJ1で途中出場2試合、出場時間は計9分にとどまっていた。

「自分はやれるという気持ちと裏腹にチャンスがなかった。そんな中での槙野監督からの声かけ。ここならもう一度価値を高められると思った」と決断理由を明かした。水戸では守備面での献身性も求められており、「まずは藤枝のために走り、球際でチームを助けるプレーをしていきたい」と意気込む。藤枝の前線には真鍋隼虎、矢村健、閑田隼人らが並ぶが、久保はチーム最長身。槙野監督も「うちにはいないタイプ。高さがありボールを収められるし、クロスにも入っていける」と期待を寄せた。

 背中を押す存在もいる。2024年7月に入籍し、4か月前には第一子となる男児が誕生。「単身赴任で来ていますが、ビデオ通話で『早く顔を見せて!』と言っています。その子のためにも、家族のためにも頑張りたい」と力を込めた。(伊藤 明日香)

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