保育業界に特化した人材サービスを全国で展開する株式会社アスカは、保育士を対象に「職場のコミュニケーション」に関する調査を、3月11日から18日までWEBアンケートで実施し、2日に結果を発表した。

 4月の新年度は、新入職員の受け入れや職員配置の変更などにより、職場環境が大きく変化するタイミング。

保育士の約8割がコミュニケーションに関する悩みを抱えた経験があることが分かった。さらに97.5%が「業務に影響する」と回答しており、保育現場における重要な課題が明らかになった。

 調査では、「職場内のコミュニケーションで悩んだことはありますか?」という質問に対し、79.7%が「ある」と回答した。保育現場ではチームでの連携が不可欠である一方、日々の業務の忙しさや人間関係の難しさから、円滑なコミュニケーションが取れないと感じる保育士が多い実態が明らかになった。「現在の職場(または直近の職場)は、コミュニケーションが取りやすいですか?」という質問では、「とても取りにくい」「やや取りにくい」と回答した人が合計で26.4%にのぼり、一定数の保育士が、現在もコミュニケーションに課題を感じていることが分かる。

 「コミュニケーションの充実が業務に影響すると思いますか?」という問いに対しては、「非常にそう思う」が76.4%。「ややそう思う」が21.1%となり、合計97.5%が業務への影響を実感している結果となった。保育現場におけるコミュニケーションは、単なる人間関係にとどまらず、保育の質や安全性、業務効率にも大きく関わる重要な要素であることがうかがえる。

 「コミュニケーションが取りやすい理由」としては、「気軽に声をかけやすい雰囲気がある」「職員同士の関係性が良好で相談しやすい」「情報共有がしっかり行われている」など、心理的に安心して発言できる環境と、日常的な情報共有の仕組みが、円滑なコミュニケーションにつながっていると考えられる。一方で、「取りにくい理由」としては「情報共有や引き継ぎが不十分」「忙しく、話しかけるタイミングが難しい」「意見を言いづらい雰囲気がある」があり、これらの結果から、コミュニケーションの課題は個人の問題ではなく、「職場環境」や「仕組み」に大きく左右されることが分かった。

編集部おすすめ