米航空宇宙局(NASA)は1日午後6時35分(日本時間2日午前7時35分)、人類を再び月へ送る「アルテミス計画」の有人飛行第1弾となる「アルテミス2号」の打ち上げを、フロリダ州のケネディ宇宙センターから行い、成功した。 大型ロケット「SLS(スペース・ローンチ・システム)」は夕闇を轟音(ごうおん)とともに上昇し、宇宙船「オリオン」を予定の軌道に投入した。

人類が有人宇宙船で月を目指すのは、1972年の「アポロ17号」以来、約半世紀ぶり。28年には「アルテミス4」で有人の月面着陸を目指している。

 今回のミッションは、将来の月面着陸に向けた極めて重要な実証テスト。リード・ワイズマン船長(米国)、ビクター・グローバー操縦士(米国)、クリスティーナ・コック飛行士(米国)、カナダ宇宙庁のジェレミー・ハンセン飛行士の4人が搭乗。月を周回し、その重力を利用して地球へ帰還する約10日間の旅路の中で、新型宇宙船の生命維持装置や通信システムの性能を深宇宙の過酷な環境下で検証する。

 NASAのビル・ネルソン長官は、打ち上げ後の会見で「アポロの世代から、アルテミスの世代へとバトンをつないだ。これは単なる月への帰還ではなく、その先の火星探査を見据えた人類の飽くなき挑戦の始まりだ」と力説した。順調にいけば、11日に太平洋に着水して帰還する予定となっている。

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