整った暮らしに憧れながらも、手が届かない感覚。その正体は時間ではなく、内側の余白かもしれない。

新生活の始まりにあわせた調査から、日常の質を左右する要因が浮かび上がった。

 株式会社トウ・キユーピーが、女性向けオンラインサロン会員延べ1237人を対象に2025年12月から2026年2月にかけて実施したインターネット調査によると、整った生き方を望む人は100%に達した。一方で、実際に実践できていると感じる人は57.3%にとどまり、理想と現実の隔たりが明確に表れている。

 その要因として最も多く挙がったのが、気持ちの余裕の不足で68.9%だった。時間的な制約を挙げた43.5%を上回り、単なる忙しさでは説明しきれない内面的な負荷が日常に影響している。やるべきことに追われる中で、自分を整える行為が後回しになっている構図だ。

 生活の乱れがどこに現れるかという問いでは、肌の状態が60.4%で最多となった。睡眠不足42.7%や気分の落ち込み32.5%を上回り、外見の変化が最も早く兆候として認識されている。心身の状態が表面化する接点として、肌が機能していることがうかがえる。

 では、整った一日を実感する瞬間はどこにあるのか。家族や周囲にやさしく接することができたが59.6%で最も多く、自分の好きなことに時間を使えたと湯船に浸かるがともに55.4%、朝の丁寧なスキンケア48.4%と続いた。いずれも特別な行為ではなく、日常の中の小さな積み重ねに価値が見出されている。

 さらに、肌の状態の重要性については全員が肯定し、特に94.4%が強く重要と回答した。美容の範囲を超え、日々の満足感や気分に影響する指標として捉えられている。

 理想像は共有されているが、それを支える余白は不足している。整った暮らしとは、時間を増やすことよりも、自分の状態に気づき調整する余地を持てるかどうかにかかっているのかもしれない。

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