大相撲夏場所(5月10日初日、東京・両国国技館)で大関に復帰する霧島(音羽山)がプロデュースする肉料理メインの「霧島弁当」が、異例の早期復活する予定であることが2日、分かった。両国国技館開催の本場所では現役の横綱と大関が監修する「力士弁当」を販売しているが、霧島は24年名古屋場所で陥落したため、同年夏場所を最後に販売がなかった。

 通常、地方場所後に大関に昇進した場合、好物料理などの聞き取りから企画がスタートするため、直近の東京場所での販売は間に合わない。だが、再大関の霧島は自分が大好きな肉料理中心のメニューを新大関だった23年夏場所後にリクエスト済みで「製造プロセスが構築されている」(関係者)ため、早期復帰が実現した。価格は1350円を予定している。

 霧島は春場所で3度目の優勝を飾った。現行のカド番制度となった1969年名古屋場所以降、平幕以下に落ちてからの大関返り咲きは3人目。ただ77年初場所後の魁傑は現行の力士弁当がなく、21年春場所後の照ノ富士はコロナ禍のため販売がされておらず、霧島は初のケースとなる。

 また大関・安青錦(安治川)は昨年11月の九州場所後に昇進したため、1月の初場所では販売が間に合わなかった。夏場所で新発売の予定で霧島と“ダブル昇進”。2人は春場所前に荒汐部屋で出稽古し、ともに力を磨いた間柄だ。両国国技館で登場する大関弁当の売り上げ数でも、激しいつばぜり合いを見せてくれそうだ。

 前回の大関時代は在位6場所で「霧島弁当」の販売はわずか3場所と短命に終わった。霧島は3月25日の2度目の大関昇進伝達式で「さらなる高みを目指して一生懸命努力します」と口上を述べた。

師匠の音羽山親方(元横綱・鶴竜)の助言で夢である横綱昇進への思いを盛り込んだ。弁当も最高位になれば、掛け紙は綱を締めた土俵入りの姿に変わる。24日で30歳になる大関が白星を重ね、「霧島弁当」もロングセラー商品としての地位を確立していく。

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