クラレは2日、小学校に今春入学する新1年生に将来就きたい職業を聞いたアンケート結果を発表した。男の子は警察官が昨年に続き1位、女の子はケーキ屋・パン屋が28年連続1位と変わらない人気を見せた。

 男の子の2位がスポーツ選手、3位が消防・レスキュー隊と続き、トップ3は昨年と変わらず。女の子の2位が芸能人・歌手・モデル、3位がアイスクリーム屋だったが、警察官が5位、消防・レスキュー隊が過去最高の12位に入った。

 クラレはこの順位について「お子さまがどれほど身近に接しているかが影響している」と分析する。傾向として動画が子どもに浸透してきたことを挙げ、「子ども向けアニメやユーチューブが多く出てきて(警察車両・消防車を乗りこなす子犬たちがトラブルに立ち向かう姿を描いた)『パウ・パトロール』などで、警察官や消防・レスキュー隊といった職業を身近に感じるコンテンツが増えたことが大きい」と指摘した。

 さらに「警察・消防は、自治体が見学などの子ども向けイベントを増やしている」と草の根運動が人気の要因の一つになっていると説明。近年上位のアイスクリーム屋も「日本で店舗が急増している。数年前まではそこまで憧れの対象ではなかったが、店舗数に比例して順位がジャンプアップしてきた」と述べた。

 男の子2位のスポーツ選手を競技別に見ると、サッカーが52・2%、野球が21・2%と2競技で大半を占めたが、2006年との比較では、野球が30%超から数字を落とした。同社は「アンケート自体はWBCの前に行われたので、大谷翔平選手ら侍ジャパンは関係ない」としながらも「野球は地上波放送が減って、スポーツとしての特別感がなくなった。他競技に比べて、子どものチーム数の減少が顕著なのも要因としてあるのでは」と解説した。

 近年人気が定着したユーチューバーは男の子が7位、女の子が17位で、いずれも昨年から順位を下げた。親が子に就かせたい職業の1位は男女ともに公務員だった。

アンケートはクラレの人工皮革を使ったランドセル購入者を対象に実施。男女各2000人の子ども計4000人と、その親の回答を集計した。

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