ソフトボールの国内最高峰「ニトリJDリーグ」の発足5季目が10日に群馬、岐阜、愛知、愛媛の全国4か所で開幕する。ビックカメラ高崎・内藤実穂、ホンダ・大川茉由、日立・笠原朱里、伊予銀行・辻井美波のいずれも主将、タカギ北九州・鹿野愛音投手の5選手が2日、報知新聞社(東京・墨田区)を訪問し、新シーズンへ意気込みを示した。

◇新シーズンへ決意。

 ビックカメラ高崎は、昨季決勝でトヨタに敗れた雪辱を胸に秘める。日本代表の宇津木麗華監督が、チームの指揮も執ることが決まった。主将の内藤は「チームの課題は長打力。冬は体の使い方を含めて長打を打てるようなスイングづくりをしてきた」と、4季ぶりリーグ制覇へ覚悟を語った。

 ホンダは昨季プレーオフ初戦で敗退。オフに「低重心」とテーマを掲げ、下半身強化へ、厳しいトレーニングで体をいじめ抜いてきたという。大川主将は「毎年、一発勝負で勝てていない。トーナメントでの戦いを意識しながら冬は頑張ってきました」と勝負強さを発揮するつもりだ。日立は昨季までの明るい性格の坂本実桜に代わって、クールな笠原が主将に就任。「相手よりも1点を多く取れる打撃を意識してきた。相手に怖いと思われる打線でありたい。

新しい風を吹かせます」と決意を表した。

 西地区で開幕ホーム3連戦に気合が入る伊予銀行の辻井は「昨季は初めてプレーオフに行けたけど、そこで勝ちきれなかった。今年はチーム打率を昨季達成できなかった2割5分を目標に頑張ります」と意気込み。同日の開幕会見では「ファンと一緒にやりたい」という得点時のパフォーマンスも披露。明るいチームを盛り上げる。タカギ北九州の鹿野は「若い選手も多いので、今までの概念を変えて練習してきた。テーマは貫徹。勝ちきれなかった試合を絶対に勝ちきる」と自慢のバッテリーでチームを引っ張る決意を示した。

◇互いに警戒ポイント。

 まずは東地区。ホンダの大川は、レジェンド・上野由岐子らを擁するビックカメラ高崎に対し「ベテランの方を中心に若手も混ざり合って戦っている」と印象を語り「リードをしていても気が抜けない相手」と警戒を強めた。一方のビックカメラ高崎の内藤は、昨季東地区4位の日立に対し「投手陣のコントロールがよく打ち崩すのが難しい」と語った。

日立の笠原は開幕節で当たる両チームを警戒。ホンダに対しては「チャンスで回ってくる打者が強いので、その前に走者をおかないとか、怖さに打ち勝って勝ちたい」と見据えた。

 西地区では、タカギ北九州の鹿野が開幕戦で当たる伊予銀行について「長打力があると感じるので、バッテリーは気をつけて、リズム良く投げたい」と警戒した。対する伊予銀行も辻井が「勢いに乗るとドドドーっと流れを握られてしまう。そこを気をつけて自分たちの流れに持ってこられるようにしたい」と足元を固めた。

◇オフの刺激。

 21年東京五輪金メダルメンバーの31歳・内藤は、2月のミラノ・コルティナ冬季五輪スピードスケートでメダルを獲得した高木美帆からの刺激を熱く語った。1994年生まれの同学年のアスリートに対し「30代でもトップ選手。本当にすごい。強さを感じました。年齢を重ねてもできるというところを私も見せていけるアスリートになりたい」と力をもらった様子だ。鹿野は金3個を含む9個のメダルを量産したスノーボード勢から刺激を受け「若い選手が多いのに、プレッシャーの中ですごいなと思いました」と感心していた。

 日立の笠原は陸上男子ハンマー投げのレジェンド・室伏広治氏の本を読んだそうで「体の使い方の勉強をしました。ずっと結果を残す選手ってどんな考えなんだろう?と思って買いました。室伏さんのようになれるように頑張って行きます」と学びを明かした。

 大川はプロ野球・巨人と阪神の開幕節、伝統の一戦を生観戦した。4万人を超える観客が入り「ソフトボールでもこんな人数の中でやりたいと思いました。キャベッジ選手の全力なところに心を打たれました」と語った。和歌山出身の辻井は選抜高校野球大会の大阪桐蔭と智弁学園の決勝に感激し「テレビでも必死さが伝わってきた。当たり前のことかもしれないけど、自分も頑張ろうと思えました」と初心に返っていた。

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