アイスホッケーアジアリーグプレーオフファイナル第3戦 レッドイーグルス北海道4―3HLアニャン=延長=(2日・苫小牧nepiaアイスアリーナ)

 プレーオフファイナルの第3戦が行われた。アウェイ連勝でホームに帰ってきたレッドイーグルス北海道は4―3でHLアニャンに勝利。

延長16分7秒にFW磯谷奏汰が決勝ゴールを決め、3勝0敗で14季ぶり3度目の優勝を決めた。

 壁をついに打ち破った。20分×3ピリオド(P)の計60分で決着が付かず日韓対決は延長へ。迎えた16分7秒。混戦からゴール前にパックがこぼれると、フリーの磯谷が「チャンスが来たら決めてやる」と迷わずスティックを振り抜いた。ゴールランプが点灯し優勝が決まると、選手たちは喜びを爆発。2011―12年シーズン以来の歓喜に小川勝也監督は「簡単じゃなかった。苦しい試合もたくさんありました。それでもしっかり準備してくれて、ファイナルに入ってからは負ける気がしないくらいチームの成長を感じた。選手たちの努力に感謝したい。苫小牧でこの景色を見れたのはこの上ない」と感慨深げに語った。

 後がなくなった相手に対し、苦しい展開が続いた。

第1P12分40秒に先制されたが、約1分後に主将のFW中島彰吾が同点弾。しかし、同18分21秒に勝ち越しを許すと、第2P中盤にはリードを2点に広げられた。それでも、平日ナイターに集まった2000人を超える観客の声援を受けて反撃を開始すると、同P終盤にDF橋本僚の得点で反撃。1点ビハインドの第3PにFW中島照人の同点ゴールが生まれ、延長の劇的弾につなげた。

 HLアニャンはリーグ3連覇中の宿敵で、昨季まで3季連続プレーオフで敗れて悔し涙をのんできた。覇権奪回を目指した今季は全日本選手権、レギュラーシーズンを制覇してプレーオフに入ったが「僕たちはチャレンジャー精神で行こうと話していた」とGK成沢優太。ファイナルは一戦も落とすことなく無傷の3連勝。ライバルを寄せ付けず、中島彰は「悔しい気持ちをここで晴らせてよかった」とうなずいた。

 95年続いた「王子」の歴史に幕を閉じ、2021年にクラブチーム化した。再始動から少しずつファンを増やし、2月28日のHLアニャン戦では3043人を動員。クラブチームとして最多記録を更新するなど、レッドイーグルス北海道の名は着実に全道、全国に知れ渡ってきている。企業、クラブチームの両方で優勝となったベテランの成沢は「最高の景色、最高の瞬間、そしてネピアアリーナで優勝できたのは自分のホッケー人生の歴史に残る」。

氷都・北海道唯一の“プロチーム”として、シーズン3冠におごることなく、これからもアイスホッケー界をけん引していく。

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