歌舞伎俳優の中村勘九郎が2日、東京・歌舞伎座で初日を迎えた「四月大歌舞伎」(27日千秋楽)の夜の部「浮かれ心中」に出演した。

 ユーモラスでありながら人間の業を浮き彫りにする劇的な物語を生み出し続けた作家・井上ひさしの直木賞受賞作「手鎖心中」をもとに、18代目中村勘三郎が歌舞伎として初演した傑作喜劇。

江戸文化の百花繚乱を極めた蔦屋重三郎や、才能あふれる戯作者たちが競い合って絵草紙を創り出した庶民文化の時代を愛嬌たっぷりに描く。

 見どころは、ネズミに乗った圧巻の「ちゅう乗り」。花道から空高く舞い上がる栄次郎に、場内はどよめきに包まれた。軽快な音楽とともにはじける笑顔で冥途へと旅立った。ちゅう乗りをしながら「木挽町では初めてなのよ」という勘九郎。歌舞伎座で客席側への宙乗りが初挑戦という勘九郎はネズミに乗りながら自在に宙を舞い、抜群の運動神経で客席をわかせた。

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