大相撲春場所限りで現役を引退した元幕内・英乃海(木瀬)が3日、東京・両国国技館で引退会見を行った。十両から転落し、西幕下3枚目で迎えた春場所は3勝4敗だった。

「先場所3勝3敗で迎えて負けて、負け越してしまって、そこで(引退を)決めた。3連敗から3連勝で盛り返したが、最後に負けてしまった。悔いなく終われた。割とスッキリした気持ちで、ホッとしている」と、心境を語った。

 英乃海は東京・江戸川区出身で、弟は幕内・翔猿(追手風)。埼玉栄高、日大を経て2012年夏場所で初土俵。14年九州場所で新十両、15年名古屋場所で新入幕を果たした。最高位は東前頭6枚目で、十両在位は歴代4位の53場所、関取在位も66場所と、長く関取として活躍した。

 23年の秋場所で幕下に転落した際には、引退を考えたこともあったという。「3年前に落ちた時に本当に辞めようと思って、師匠にその旨を伝えたが、『まだやれるから、もう一場所俺を信じてやってみろ』と言われて、ここまで来られた。本当にその数年間が僕にとって大切な場所になったと思う」と話した。

 師匠の木瀬親方(元幕内・肥後ノ海)は「本当に体がボロボロになってもよくやってくれた。

体のケアもしっかりして、そういうところは今の金峰山、美ノ海も見習っていた。下の力士たちのいい見本で、親分肌で、今の木瀬部屋があるのは英乃海たちのおかげ」とねぎらった。

 今後は都内で不動産業の道に進む予定だといい、「僕は10歳から相撲しかしたことがなくて、そこまで一般社会のことも知らない。少し心配な部分と楽しみな部分があるので、一生懸命頑張りたい気持ち」と、笑みを浮かべた。

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