B2ベルテックス静岡のPF加納誠也(36)が3日、藤枝市の静岡県武道館で引退会見を行った。すでに、今季で15年の現役生活に幕を閉じることを決めていたベテランは「15シーズン現役でいて、最後の6シーズンをプレーさせてもらった静岡で引退できることをうれしく思う。

ベルテックスは僕にとって、まさに“ホーム”だった。まだシーズン途中ですけど、現役として最後まで走り抜きたい」と、あいさつ。会見に同席した松永康太社長は「クラブの象徴として戦ってくれた」と、ねぎらった。

 加納はBリーグに参入して2年目の2020―21年シーズンから加入。貴重な日本人インサイドとして体を張った泥臭いプレーと、得意の3点シュートでチームに貢献。在籍6年間でチームをB3からB2に昇格させ、B2でも2度のプレーオフ進出に導いた。

 会見でベルテックスでの6シーズンの思い出を聞かれ、「一番最初の静岡に来た時はまだコロナ禍だった。言葉を選ばずに言えば、まだ未熟というか、何も整理できていないチームだった」と振り返る。ただ、「逆に言ったら、可能性があった。当時はすごく大変だったけど、何も分からない知らないが強みだった」と、しみじみ。一番印象に残った試合については、22―23年シーズンにB2昇格を果たした「埼玉での試合」を挙げた。

 近年は膝のけがに苦しんだ。

特に、今季は20試合出場にとどまっている。「ここ1、2年が勝負だと思っていた。プライドなのかな。周りから、お疲れって言われるなら自分から辞める選択をするのが僕の性格だから」と、引退を決意。家族に伝えた時には「子供たちは『パパ辞めちゃうの?』と言っていたけど、奥さんはけがの苦しみを見ていたのか、『よく頑張ったね、お疲れさま』と言ってくれた」と話した。

 今季は残り8戦。4日から藤枝で熊本と2連戦。次節は、このはなアリーナで福井と今季ホーム最後の2試合が行われる。ラスト2週は敵地で山形、福岡と対決。加納にとっては、在籍したことのある2チームとの戦いが残っている。「最後の2節で古巣とやれるというのは、個人的にうれしい。最後まで泥臭いプレーを見てほしい」。

12日のホーム最終戦の福井戦では、ブースターに向けた引退セレモニーも用意されている。加納が最後まで全力プレーで、アリーナを沸かせる。

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