◆JERAセ・リーグ 巨人1―3DeNA(3日・東京ドーム)

 巨人のドラフト1位左腕・竹丸和幸投手(24)が68年ぶりの快挙達成を逃し、プロ初黒星を喫した。DeNA戦に先発も5四死球と制球に苦しみ、5回5安打3失点(自責1)。

新人の開幕投手として、デビューから2戦2勝なら1958年の杉浦忠(南海)以来だったが、拙守にも足を引っ張られ本来の投球は影を潜めた。相手先発・東に苦しめられた打線は計13三振。2戦連続で1得点と沈黙して連敗し、借金1となった。

 ぐっと悔しさをかみしめた。竹丸がプロの洗礼を浴びた。4回に先制点を献上すると、5回には左翼キャベッジの落球も絡んで2失点。自己最多の101球を投げ、5回3失点で降板した。自身の投球を悔いるようにベンチにぼう然と腰掛け、首をひねった。5四死球も与えてプロ初黒星。「無駄球と無駄な四球。それがこの結果」。新人開幕投手として2戦2勝の勲章は手にできなかった。

初めてと言っていい、悔しいマウンドを経験した。

 キャンプから一貫して取り組んできた「ストライク先行」が果たせなかった。初回から感じていた球のばらつきは、回を重ねるにつれて大きくなった。4回2死二塁から連続四球を与えて満塁とし、林に先制打。これが2試合目で初めて左打者に許した安打だった。5回にも先頭の牧に四球で出塁を許すなど、打者26人との対戦のうち10人への初球がボール。「直球を引っかけたり、変化球が抜けたり。全体的にばらついている中で修正ができなかった」。自分のペースにできなかった。

 それでも、悔しさをバネに立ち直る力が持ち味の一つ。「昔から、そんなに引きずらないですね」。物心ついた時から、深く考え込まない性格。

昨年11月の日本選手権2回戦、ホンダ熊本戦では1点リードの9回に3安打2失点で逆転を許し、社会人最後の登板には歯がゆさが残ったが、すぐに先に目を向けた。「負けた当日はやっぱり悔しかった。でも、大会はもうそれで終わり。引きずってもどうしようもない」。この日も、表情を崩すことはなかった。「まずはしっかり反省するんですけど、気持ちを切り替えて、次の試合に向けてしっかり準備したい」。気持ちはいつだって前を向いている。

 最多勝を2度経験しているDeNAのエース左腕・東との投げ合い。試合途中に内海コーチから「見て学ぶのも重要」と声を掛けられ、必死で姿を追った。「どんどんストライク先行で勝負していた」と目に焼き付け、収穫にした。

 阿部監督は「まだまだ先は長い。一戦一戦、勉強だと思ってやってもらえればいい」とねぎらった。

敗戦は飛躍するための大きな財産。「次回登板では修正できるように頑張ります」。一段と強くなった姿で、再びマウンドに立つ。(北村 優衣)

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