将棋の第11期叡王戦五番勝負第1局が3日、シンガポールの「シンガポール日本人会」で指され、先手の伊藤匠叡王=王座=が挑戦者の斎藤慎太郎八段に125手で勝利した。

 互いに持ち時間(各4時間)を使い切るまで、AI評価値はほぼ互角。

「最後まできわどい局面が続いていた」と振り返り、最終盤の角引きで勝利を意識。序中盤については「前例のない展開で、手探りで進めていた。昼食休憩時の局面は既に自信ないかなと思っていた」、「かなり後手の選択肢の多い展開で、こちらとしては何とか離されずについていければ(と考えていた)」と苦労を明かし、課題も口にした。

 シンガポールでの対局は昨年の王座戦五番勝負第1局に続いて2回目。1日に現地入りし、同日は観光やグルメを楽しんだ。「今回も色々と観光をして、シンガポールの魅力を知ることができた。非常に貴重な経験をさせてもらった。対局自体も普段通りに臨むことができた」と充実感を漂わせた。

 2期連続防衛に向け白星発進。18日に石川県加賀市の「アパリゾート佳水郷」で行われる第2局に向け「よいスタートを切ることができたので、次も引き続き準備して臨みたい」と意気込んだ。

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