◇プロボクシング▽56・0キロ契約10回戦 〇小国以載(判 定)マーロン・タパレス●(3日、後楽園ホール)

 元IBF世界スーパーバンタム級王者・小国以載(37)=角海老宝石=が金星を挙げ、世界戦線に再浮上した。前WBA&IBF世界同級チャンピオンでWBC世界同級2位のマーロン・タパレス(34)=フィリピン=と対戦。

中盤からボディーを中心に攻め主導権を握り、最後まで流れを渡さず3―0で判定勝ちした。

 終了のゴングに勝利を確信した小国は両手を大きく挙げ、勝利の雄たけびをあげた。「最終ラウンドが始める前にダウンさえしなければ勝てると確信した。後半勝負と決めて、思惑通りにできた」と笑顔がはじけた。前半はタパレスのパンチを警戒して無理に攻めないことに徹した。5回から右ボディーストレート、左ボディーアッパーをヒットすると、タパレスが下がり始める。7回には動きが止まり、ダウン寸前に追い込んだ。

 崖っぷちの状態からはい上がった。5月には38歳を迎える大ベテラン。2016年12月にIBF世界スーパーバンタム級チャンピオンのジョナタン・グスマン(ドミニカ共和国)を判定で下し王座を獲得した。翌年9月の初防衛戦で岩佐亮佑(セレス)に6回TKO負けで王座から陥落。ベルトを手放し8年以上がたつが、心は折れなかった。

「もう一度、世界戦の舞台に戻る。岩佐戦は負けてしまったが、それでも世界戦のリングは特別。必ずその舞台に戻る」と強い決意を胸にリングに上がり続けた。

 昨年5月、当時のWBOアジアパシフィック王者・村田昴に挑戦したが、6回TKO負けした。世代交代を決定づける敗戦だったが、ここでも諦めなかった。そして巡ってきたビッグネーム・タパレスとの一戦。「年も年だし、これが最後のビッグチャンス」と覚悟を持った一戦。陣営はこれがラストファイトになると思い、「月曜日(6日)に角海老グループ(ジムの親会社)の入社式を考えていた」というほど追い詰められた立場からの大逆転勝利となった。世界ランクも10位以内に入ることが確実となり「ここまで来たら世界チャンピオンを目指します」と2回目の世界取りを宣言した。

 戦績は小国が24勝(9KO)4敗3分け、タパレスは41勝(22KO)5敗。

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