◆JERAセ・リーグ 巨人1―3DeNA(3日・東京ドーム)

 なんとしてでも外野まで運びたかった。0―3の7回1死一、三塁だ。

岸田行倫捕手(29)は目いっぱい左腕を伸ばして、6回まで2安打と好投を続けていた先発・東のチェンジアップに食らいついた。打球は三塁手の横を抜け、鋭く左前へ抜けた。今季初の適時打に「後ろにつなぐことだけ。よかったです」。おとなしかったG党から歓声を浴び、一塁ベース上でほっと一息ついた。

 「6番・捕手」で2試合ぶりのスタメン出場。意地を見せたのは完封を阻止する左前打だけではなかった。9回1死では3番手・山崎から詰まりながらも左前打を放ち、今季初のマルチ安打もマークした。

 新主将に就任した今季、オープン戦で17打数8安打、打率4割7分1厘と好成績を残し、9年目の今季初めて開幕スタメンを勝ち取った。しかしここまで打率2割。その実力を発揮できているとは言えない。「なかなか打てていないので、ちょっとでもいい感覚をつかめれば」とこの日は早出で打撃練習を行い、即結果が出た。

「明日からも頑張りたい」と背番号27。攻守でチームの核となる。(臼井 恭香)

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