右手を突き上げて雄たけびをあげた。中日・柳裕也投手(31)が今季初勝利を22年4月3日の広島戦(バンテリンD)以来、4年ぶりの完封で飾った。

開幕戦は6回1失点の好投で白星目前だったが、4点リードの9回にリリーフが打たれる悪夢があった。「いい投球ができて良かったです」と、2戦目は最後まで一人で1点のリードを守り抜いた。

 最後に試練が待っていた。9回2死から代打・橋本に二塁打を許して、迎えるは4番・オスナ。試合前まで通算の対戦成績は打率4割7分1厘(34打数16安打)、2本塁打と大の苦手にしていた。「(気をつけたのは)配球ですね。(内容は)言えないっす」と、天敵をスライダーで中飛に仕留め、4打数無安打に封じ込んだ。

 明大時代に慣れ親しんだ神宮では3年ぶりの勝利となった。プロ野球通算374人目の1000投球回も達成できた。「この球場にいろいろ育ててもらった。そういう球場で達成できてうれしいなと思います」と、昨オフにFA権を行使せず3年契約で残留した右腕。実はプロ5度目の完封で、本拠地のバンテリンD以外では初めてだった。

井上監督も「大量得点が出てしまいそうな神宮での完封は素晴らしい」と絶賛した。

 チームは開幕から5連敗を喫する苦しいスタートとなったが、2日の巨人戦で37歳の大野が完投勝利。「あの人も最後まで投げたんで。絶対に俺も投げてやるという気持ちで」と120球の熱投。ベテラン投手2人の踏ん張りで初の連勝をもたらした。(島尾 浩一郎)

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