阪神・森下が勝負強さを見せつけた。初回1死二塁。

「とにかく積極的に自分のスイングを」と床田の甘く入ったカットボールを見逃さず、中前にはじき返した。「ピッチャーも先制点を取った方が心のゆとりができる。良かった」。昨季の広島戦打率3割2分7厘の“鯉(こい)キラー”が先制打を放ち、突破口を開いた。

 さらに、直後の右翼守備で意表を突くビッグプレーを披露した。初回1死から右翼線で弾んだ中村奨の打球を捕り、一塁ベースを回ってひと息つく打者走者の隙を狙って大山にストライク送球。新井監督がリクエストしたが、アウト判定は覆らず「常に準備していたプレーだった。試合の中でしっかり出すことができて良かった」と胸を張った。

 6回に左中間へ二塁打を放ち、1点差に迫られた直後の7回無死満塁は中前2点打。9回にも左前に運び、今季初の4安打で3打点1盗塁と走攻守で暴れ回った。猛打賞は早くも今季3度目。打率4割4分4厘はリーグトップで、2本塁打も同トップタイ。

6打点は同2位だ。それでも「めちゃくちゃいいかと言われると別にそうでもない」と絶好調ではないという。向上心の塊。恐ろしい若武者だ。

(中野 雄太)

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