◆JERAセ・リーグ ヤクルト11―6中日(4日・神宮)

 ヤクルトの高卒2年目・田中陽翔内野手が「9番・三塁」で今季初先発。3安打3打点2度目の猛打賞を記録し、勝利に貢献した。

 プロ入り初のお立ち台に上った田中は「東京都出身の田中陽翔です。これからも応援よろしくお願いします」と満員御礼のファンにあいさつした。

 先発を告げられたのは試合前。「うれしかったです」。そんな思いをバットに乗せた。2回の第1打席で中前へ鋭いライナーを弾き返すと、5回1死一、三塁で右前へ適時打。6回2死二、三塁では右前へ2点適時打を放った。「状態はよかったので、来た球をしっかりセンター返しで返そうっていう気持ちで入りました」と振り返った。猛打賞は昨年10月3日の広島戦(マツダ)以来2度目だが、この時は消化試合。「順位が確定していない中で打てたのはよかったと思います」と表情を引き締めた。

 2月のキャンプでは中盤から1軍に合流。3日はファーム・リーグ西武戦(戸田)に先発して本塁打を含む3安打1打点。

その足でナイターの中日戦(神宮)に向かい5回2死二塁で代打に立ったが、いい当たりの二直に倒れていた。「構えは村上風」と評する池山監督は「一番、悔しい思いをしてるのはハルト(田中)やったと思う。思い切って使ってよかった。期待に答えてくれましたね」とほめたたえた。

 ここまで今季の三塁の先発は5試合、武岡が務めていた。「サードも田中が打ったら武岡がうかうかできなくなってくるし、まあまあいい具合に回って競争している」と池山監督。さらには故障のためファームで調整している茂木、内山らも調子を上げている。「シーズンに入って打てているので、いいスタートは切れてるのかなと思います。3割、10本打てる選手になりたいと思ってます」と田中。19歳の“ポスト村上”が一気にレギュラーの座を狙っていく。

 ◆田中 陽翔(たなか・はると)2006年6月25日、東京都生まれ。19歳。

健大高崎3年時には2番・遊撃でセンバツ優勝に貢献。高校通算21本塁打を記録し、24年のドラフト4位でヤクルト入りした。1年目の昨季、7月8日のDeNA戦でプロ初出場を果たし、バウアーから初安打となる右越え2点適時打を放った。父・充(たかし)さんはロッテ、ヤクルトでプレーした左腕投手。183センチ、93キロ。右投左打。

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