◆ラグビー リーグワン第13節 埼玉 42―15 横浜(4日、熊谷ラグビー場)

 レギュラーシーズン(RS)の第13節が行われ、埼玉が横浜を42―15で下して13勝目(1敗)。勝ち点を59に伸ばし首位に立った。

FW宮川智海が後半28分から途中出場し、2023年4月15日の静岡戦以来、1085日ぶりに公式戦出場。22年には左足首の開放骨折も経験した苦労人が、3年ぶりのキャップをつかんだ。

 「おかえり」のホーム場内アナウンスとともに、FW宮川は7063人の拍手を浴びた。後半28分から立ったグラウンドは、1085日ぶりの公式戦。リーグワンでの3キャップ目をつかんだ。「会場でファンの方の声援を聞いて、すごく幸せでした」。チームは42―15の快勝で、RS首位に立った。

 チャンスをつかんだ。リーグワン初年度の22年4月、浦安戦で左足首を開放骨折。プレー中に、相手選手の体重がかかった。「足首が、外側にL字に曲がっていた。足の裏が、外側を向いていて。

骨がまっすぐ、(皮膚から)飛び出る感じで」と、重傷を負った。すぐに病院に運ばれ、1週間は集中治療室で過ごして計2週間入院。退院後はチームに戻ってリハビリを経て、22―23年シーズンから復帰した。

 同シーズンの出場は1試合。メンバー外の時間が続いても「自分がチームに出来ることを探しながら。それが自分の力になるし、チームの勝ちにも繋がる。そういう、いい循環でここまで来られた」と、チームマンに徹した。以前はロックが主戦場だったが、首脳陣から複数ポジションをこなすよう要請を受け、フランカー、NO8と幅を広げた。プレシーズンからアピールし、今季から指揮を執る金沢篤ヘッドコーチ(HC)は「いつでも、彼はリーグワンに出られる準備が出来ていると思っていた。そのタイミングが今日だった」とコメント。3年ぶりに公式戦のジャージーに袖を通した。

 出場時間は試合終盤だったが、ダブルタックルで相手の落球を誘うなど存在感を発揮。

指揮官も「自分のやるべきことをしっかり果たしてくれた。それがまさに、ワイルドナイツの選手のいいところ。誰が出ても求める水準を出す、それを宮川も出してくれた」と評価した。4季ぶりの優勝を目指すチームはすでにPO進出を決めているが、抜かりなく一戦必勝で臨む。「リーグワンの試合に出られたら、幸せな気持ちになる。またこの舞台に立ちたい。チームが勝てるように、自分の役割を果たせばまた機会は来ると思うので。チームのことを考えて、やっていきたい」と宮川。31歳が、爽やかに再スタートを切った。

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