◆JERAセ・リーグ 巨人8―4DeNA(4日・東京ドーム)

 巨人は阿部慎之助監督(47)の用兵がズバリとはまり、DeNAに快勝。連敗を2で止め、勝率5割とした。

2戦連続1得点となった前日3日から投手を除きスタメンを4人変更。浦田をプロ初の1番に据え、キャベッジを2番に。三塁に初めてダルベックが入り、増田陸を一塁で起用した。26歳の佐々木が4安打、23歳の浦田も3安打を放つなど若手が躍動。打線は今季初の3発を含む最多16安打8得点で逆転勝ちした。

 期待に応える若手たちの姿に、阿部監督はベンチで何度も手を叩いた。打線を大幅に組み替えて臨み、采配がズバリとハマった。初回に3点先行されながら逆転勝ち。「最初は点を取られてスタートしたんですけど、追いついてすぐ逆転してっていうね。いい流れになったんじゃないですかね」と目尻を下げて振り返った。

 3日から投手を除きオーダーを4人変更。開幕から7戦続けてきた「1番・キャベッジ」「2番・松本」から「動きを出すために」(橋上オフェンスチーフコーチ)と浦田をプロ初の1番に据え、好状態のキャベッジを2番に立てた。

坂本は休養もあって三塁に初めてダルベックが入った。増田陸は3月28日以来1週間ぶりの先発出場。野手のスタメン平均年齢は前日の29・3歳から3歳若返る26・3歳だった。「思い切って行ってこい」。阿部監督は背中を押し、その言葉を体現するようなプレーが目立った。

 大卒2年目の浦田は指揮官が「いい仕事をした」と称賛するように、0―3の3回先頭で右翼線二塁打を放つなど3安打1四球1盗塁でプロ初の猛打賞。3年目の佐々木はプロ初の4安打で、増田陸も2―4の4回に今季1号の同点2ランで応えた。

 若手だけでなく、レギュラー格も存在感を発揮。ビハインドの流れを変えたのは0―3の3回、泉口の2ランだった。「やっぱりホームラン。泉口のホームランで流れを引き寄せられたんじゃないかな」。一方で同点の5回は無死二塁から中山の二ゴロで1死三塁とし、岸田の右犠飛で決勝点。

「素晴らしい点の取り方。理想は高くなんだけど、取れる1点ってことで自己犠牲ができた素晴らしい攻撃」。豪快な一発あり、状況に応じたチーム打撃で堅実に奪う1点あり。中身の詰まった内容でもあった。

 阿部監督が「新しいチームをつくる」と掲げて2年ぶりのリーグVと14年ぶりの日本一へ挑む今季。与えられた好機で好結果を残す若手が増えれば増えるほど、ハイレベルなレギュラー争いも生まれる。「これからどんどんチャンスをモノにして、いい競争になればいい。貪欲にやってほしい」と指揮官も求めている。

 これで連敗を2で止め、勝率5割に戻した。「とにかく今日いいゲームができたので、明日も引き続き、もう一回締め直して頑張りたいです」。今年のチームスローガンでもある「前進」を漂わせる、今季最長4時間2分の熱戦だった。(田中 哲)

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