◆関東大学サッカーリーグ1部 ▽第1節 早大2―1筑波大(4日・味の素フィールド西が丘)

 関東大学サッカーリーグは4日、味の素フィールド西が丘で開幕した。4年ぶりに1部へ昇格した早大は、筑波大に2―1で勝利。

昨年、リーグ戦と全日本大学選手権の2冠を達成した相手を破り、好発進した。

 勝利の立役者は2得点を決めたFW伊藤猛志(たけし、4年)だ。まずは前半2分、MF柏木陽良(ひいろ、4年)の左クロスを胸で押し込み、開始早々に試合を動かした。「いいボールが入って来るのは分かっていた。あとは、中で駆け引きをして、最後は気持ちで押し込んだ」。雨で滑りやすくなった天然芝の上を華麗に滑るゴールセレブレーション。「気持ち良かった」と、上々のシーズンの滑り出しを見せた。

 さらに同22分、再び柏木のスルーパスに抜け出すと、前に詰めてきた相手GKを冷静にかわした。眼前にあるのは無人のゴールだけ。あとは、ただ流し込むだけだった。筑波大には全日本大学選抜に選出されたDF小川遼也(4年)、2028年ロサンゼルス五輪代表候補のMF矢田龍之介(2年)、MF布施克真(2年)ら、大学屈指のタレントがそろう。ただ、「同世代には変わりない。

そこで負けていたら、プロに行ったらやっていけるわけがない。そこに臆することは全くなかった」と力強かった。

 磐田ユースの出身。高校1年時の11月には膝の前十字靱帯(じんたい)断裂も経験した。「自分と向き合えるけがだった」。高校2年の10月、満を持して復帰。高校3年時には特別指定選手に登録され、同年の天皇杯4回戦東京V戦でトップチームデビューも果たした。

 同じ試合でともにトップチームデビューを飾ったのは、ユースの1学年下のFW後藤啓介。2028年ロサンゼルス五輪のエース候補で、先月の森保ジャパンの英国遠征にも選ばれた日本の“新星”だ。同じポジションの後輩は、ユース時の寮のルームメート。自身は、野心あふれる後輩の「世話役」だった。今でも連絡を取り合う後輩の躍進には「一緒に住んでいる時から、行くところまで行くなと思っていた。

予想通り」と驚きがない様子で、「見習う部分は多いですし、いい刺激になっている」と明かす。

 後輩は先に世界の舞台を駆け上がったが、「今考えても、大学の3年間で積み上げられた物は大きかった。そこの決断に後悔はない」とキッパリ言い切る。今季の目標は得点王。「得点王を取ればプロに行ける。(リーグ戦)前期の10試合は人生がかかっている」。昨夏に古巣の練習にも参加したストライカーは「1部でどれだけ自分がやれるか楽しみ。プロのスカウトの方たちに、自分もいるよ、と証明したい」と言葉に力を込めた。(浅岡 諒祐)

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