◆JERAセ・リーグ 巨人3―2DeNA(5日・東京ドーム)

 巨人は7回に大城卓三捕手(33)の代打逆転3ランが飛び出し、DeNAにカード勝ち越し。スポーツ報知評論家の高木豊氏は、大城の集中力を絶賛するとともに、阿部監督の鋭い読みにもとづく的確な采配にもうなった。

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 大城は打席でのものすごい集中力を感じた。井上まで回ったら出番だとは伝えられていただろうから、気持ちはつくりやすかったと思う。ただ、4日の試合で見せたヘッドスライディング、あの悔しそうな姿を目の当たりにしているから、阿部監督もここぞの場面で送り出した。あの気迫からつながった、素晴らしいホームランだった。

 大城は伊勢と、この一振りも含めて13打数6安打と相性もいい。僕はDeNAがあの場面で継投に来るなら、左の坂本が頭に浮かんだんだけど、出てきたのは右の伊勢。阿部監督が、相川監督の性格上、信頼度の高い投手を投げさせてくるはず…とまで読み切って大城というカードを用意していたのだとしたら、実に鋭い勝負勘だった。

 巨人が大胆にオーダーを組み替えてから2試合目。若手が先発に並び、勝負所でベテランが出てくるという布陣には利点が2つ。ひとつは、足を使ったり、作戦上の動きが取りやすい。もうひとつは、勝負所に大城、坂本、丸といった経験豊富な選手が控えていると、相手ベンチはものすごく頭を悩ませなければならない。これから先の戦い方が見える最高のゲームになったんじゃないかな。

(スポーツ報知評論家)

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