◆JERAセ・リーグ 巨人3―2DeNA(5日・東京ドーム)

 リードを守り切ると、巨人のR・マルティネス投手(29)は捕手の大城と抱擁を交わした。1点こそ失ったが、1回2安打で今季初登板初セーブ。

キューバ代表でWBCに出場していた影響を考慮され、3日に出場選手登録されていた守護神は「とにかく試合に勝つこと、3連戦の勝ち越しだけを考えていた。変わらず状態はいいので、100%だと思ってもらえれば」と冷静に振り返った。

 3―1の9回。昨年同様場内が暗転する特別登場演出からマウンドに上がると、最速154キロの直球を軸に投球を展開した。2死一塁で宮崎に適時二塁打を許したが、続く蝦名をスプリットで3球三振。昨季ともにタイトルを獲得した8回の男・大勢との今季初リレーともなり、阿部監督は「やっぱりチームにとって大きな存在なので」と「タイマル」の存在に最敬礼した。

 3月のWBCではメジャーの打者とも対戦し、短期決戦で力を尽くした。キューバでは自身と家族こそ難を逃れたが、石油問題の影響で停電が発生するなど厳しい電力事情で「心が痛む」と心身ともに疲労はあっただろう。それでも母国ではWBC後の一時帰国初日から練習を再始動。同25日に再来日してからは自らの希望で2軍戦に調整登板するなど、最善の準備を施して1軍に再合流していた。

 これで8年連続セーブを記録し通算213セーブ。名球界入りの条件を満たす250セーブの今季到達への第一歩も踏み出した。

「しっかり自分の仕事をしたい。それに尽きる」。鉄壁救援陣の最後を締める心強い存在が帰ってきた。(田中 哲)

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