◆関西学生野球春季リーグ戦 ▽第1節3回戦 関大6x―5近大(6日・わかさスタジアム京都)

 1分1敗で迎えた第3戦で関大が劇的サヨナラ勝ちした。

 同点の9回裏2死一、二塁で5番・宮本青空(3年=報徳学園)が、近大の最速154キロ右腕・宮原廉(4年=崇徳)の初球をとらえた。

打球がレフト前で弾む。「ただただ(打球が)落ちてくれと(打球を)見ていた」。二塁から代走の余河航太(4年=岡山理大付)がスライディングで生還。ナインがベンチから飛び出し歓喜の輪ができた。

 「(サヨナラ打は)大学では初めて。当たりはグチャグチャだったけれど、今までで一番うれしい!」と宮本青は喜びを語った。相手はプロ注目の剛腕。4日の1回戦では8回降雨コールドで2―2で引き分け。宮本青は4打数1安打。「初戦でいい感じで打てていた」と自信を持って打席に入り、高めの直球をとらえた。

 前日の試合でバントを試みた際に左手人さし指に打球を受けた。骨折の疑いもあるが、病院には行っていない。

痛みを押しての出場にも「アドレナリンが出ていました」と最後の打席では気にならなかったという。

 小田洋一監督(60)は宮原対策として「振るな!」と指令していた。「振るんじゃなくて、(バットを)落とすというか、たたくというか当てなさいと…」と説明。宮本青もコンパクトにバットを出した。

 先発左腕・米沢友翔(4年=金沢)は6回途中まで4失点も自責2の好投。7回からは中原海晴(4年=徳島商)も1失点でしのいだ。「米沢も中原も故障で投げられなかった。もともと能力はあるんです」と指揮官。最上級生の意地のピッチングに3年生・宮本青はバットで応えた。

 負ければ勝ち点を落とす一戦に勝利し、1勝1敗1分に戻した。4回戦は4月23日に予定される。勝ち点は持ち越しも、第2節、関学大との“関関戦”に最高のムードで甲子園に乗り込む。

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