スピードスケート女子で今季限りで現役を引退した高木美帆さんが6日、都内で記者会見を行った。女子最多五輪通算10個のメダル獲得、日本勢初の世界選手権オールラウンド部門優勝など数々の歴史を刻んできたレジェンドはこの日髪をまとめ、全身白でコーディネートしたパンツスーツスタイルで登場。

時折笑顔を交え、スケートへの思いを語った。

 以下、高木美帆さん引退会見での主な一問一答

 ―今の気持ちは?

現役を退くということに対して、すごく寂しい、ぽっかり穴が開いてしまったと感じていない。でもふとしたときに、靴に足を入れた瞬間のあの感じを味わうことってないんだなあとか、実感がわくときがあります。

 ―これまでで最も印象に残っているレースは?

いつまでたっても忘れない悔しいレースも印象的ですし、あそこまで高揚した気持ちはこの先なかなか味わえないと思うような世界新を出した1500のレースもあります。一番を決めることは今になっても難しい。

 ―自身にとって、スピードスケートとは?

たくさんの経験を運んできてくれたもの。本気になる環境が自分にとってのスピードスケート。そういうものに自分の人生の中で出会えたことはありがたいこと。最終的には、自分をここまで作ってくれたものの一つ。それはずっとなくならないですし、この先スピードスケートに関わるかわからないですが、私の思い出や経験としてずっとそばにいてくれるものだと思っています。

 ―どんな意識を持って世界と戦ってきた?

レースに挑む上で一番意識していたのは、レースに優劣はあまりないということ。どのレースも全力で挑む。

自分の置かれているコンディションがどんな状態でも本気で挑みにいくことを、常々意識していました。それがだんだんしんどくなってきたことは、年齢を重ねるにつれてあります。でも私は全部で全力で挑みにいくことに対して、ポリシーがあった。そういう自分でありたい。そういうところを大事にしてきて、最後まで大事にできたと思っています。

 ―これから世界を目指す人に対してのアドバイス

自分の意思で決めて、進んでいってもらいたいと感じます。自分が決めたことに責任を持って取り組み続けることができたら、強い選手になれると感じています。

 ―スピードスケート界に残せたもの

それはわからないですね(笑い)。何か残っていたらうれしいなくらいに思っています。私自身が競技に挑むに当たって、最後まで自分のスケートを一番に考えてきた。後輩の指導に時間を割いてというわけではなく、共に戦っていく中で見せられるものがあればと思っていた。その姿を見て、何かをもし受け取ってもらえているのであれば、すごくうれしいと思っています。

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