バレーボールの国内最高峰「大同生命SVリーグ」女子のレギュラーシーズン(RS)上位8チームが進むチャンピオンシップ(CS)の記者会見が6日、都内で行われ、出場8チームが出席した。

 RS8位ギリギリでCS進出が決まった埼玉上尾メディックス(埼玉上尾)のアウトサイドヒッター・内瀬戸真実主将は「チームスローガン『一丸』のもと選手、スタッフ全員で1%の成長を求めて戦っていきます」と意気込んだ。

10日から始まる準々決勝では、敵地でRS1位のNECレッドロケッツ川崎(NEC川崎)と対戦する。

 昨季はRS5位だったが、今季RSは23勝21敗で8位。9位のデンソーと5日の最終戦までし烈な争いが続いた。勝てばCS進出が決まる5日のホームの岡山戦に臨んだが、1―3で痛恨の黒星。同日のデンソーとAstemoの一戦の結果次第となり、吉報は試合後の取材対応中に受けたという。内瀬戸主将は「ホッとしました。ずっと上位を争うチームだったのに、私が主将の時に…と不安がありました」と苦しいシーズンを振り返った。

 首都圏に近い、埼玉・上尾市に拠点を構えるが、初年度の昨季に続いてホーム戦の集客で苦戦した。空席が目立つ日もあり、最大2500人の観客が入る体育館で560人しか来場しない日もあった。「一丸」とスローガン掲げる今季、選手も自ら上尾駅で試合告知のチラシ配りに参加したり、スタッフは雨の中で人通りの多い大宮駅の前で朝、通勤で行き交う人に手渡した。バレー教室やイオンモールでのイベントを通し「選手と関わることで応援して下さる方が増えると思って、なるべく距離を縮めようと思いました」と主将は振り返った。

 元日本代表で34歳の内瀬戸自身は、23年に「もうバレーはおなかいっぱい」と一時現役引退した。

事務局スタッフなどに従事していたが、今春に小学3年になっためいっ子がバレーを始めたことを機に「私のプレーを見てほしいな」と気持ちが芽生え、今季、2季ぶりにコートに帰ってきた。佐賀でのリーグ戦を見に来てくれためいに「私(内瀬戸)よりうまくなる」と宣言され、「まだ負けていられない」と一層力をもらった内瀬戸。苦しい時期を経て、最後にCS切符を手にした埼玉上尾が、最大の“下克上”を果たしてみせる。

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