スピードスケート女子で、今季限りで現役を引退した高木美帆さんを日体大時代に指導した青柳徹氏(57)が6日、スポーツ報知の取材に応じ、第2の人生の一つの選択肢として「研究者向き」と太鼓判を押した。

 高木さんは13年に日体大に入学。

卒業後も22~23年シーズンまで大学の職員、助手として活動してきた。自身も五輪に4度出場した青柳氏は教え子を「唯一無二のスケーター。十年に一人というレベルじゃない。彼女以上の選手はこれまでもいないし、これからもいないでしょう」とねぎらった。

 現役時代は生活の全てを競技に注いできた。青柳氏は心身のリカバリーには相応の時間が必要と考え、会見前日の5日に「少し自分の時間を堪能した方がいい。1年ぐらい旅に出たら?」と声をかけたという。高木さんも会見で今後について具体的な言及はしなかったが、脳と体の関係などの分野に興味を持っていると語った。

 日体大教授でもある恩師は、研究者の適正も感じていたという。例えば競技における評価基準。順位などの相対評価ではなく「自分はどうだったのかというところに徹底的に向き合うタイプだった。そういう子は少ない」。

大学の卒論はスピードスケートでは咳(せき)に悩む選手が多いことに着目。自身のデータなどを集めて分析し、高い評価を受けている。仮に大学院進学を希望した場合は「日体大としては理事長以下、大歓迎ということで。いつでも環境は整えるよ、と伝えてある」。門戸は開きつつ、選んだ道を応援していくつもりだ。(林 直史)

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