スピードスケート女子で、今季限りで現役を引退した高木美帆さんを中心に23年に結成された「チーム・ゴールド」でコーチを務めた五輪2度出場のウイリアムソン師円さん(30)が6日、引退の舞台裏を明かし、ねぎらいのメッセージを送った。

 引退の決断を聞いたのは、高木さんがSNSで公表する2日前の3月2日夜。

オランダで世界選手権に備えて宿泊していたホテルの2階ロビーにメンバーが集められ、引退の報告と感謝の言葉が伝えられたという。その際、高木さんは10人ほどの選手やスタッフ全員にタグが付いた革製の黒のストラップを用意して手渡した。「team GOLD」の名称と、活動期間の「2023―2026」を印字。チームへの思いが詰まったプレゼントだった。

 世界選手権では現役ラストで思いに浸るのではなく「最後まで一秒でも速く滑ることを考え続けたい」と話していた姿も印象的だった。帰国後に食事した際、「体の感覚が新鮮なうちにいろいろ書き留めたり、思い返せるようにしておきたい」と思考を整理する時間を取りたいと口にしていたという。「一番尊敬する選手が自分を必要としてくれて、関われたことは大きな誇り。感謝でいっぱい。背負ってきたものをいったん下ろして、ゆっくり休んでほしい」と願っていた。(林 直史)

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