スピードスケート女子で今季限りで現役を引退した高木美帆さんが6日、東京都内で記者会見を開いた。高木さんを帯広南商高時代に指導した東出俊一元監督(69)は会見を映像で視聴。

「さわやかで晴れ晴れとした表情に見えた。オランダの世界選手権ではいい形で終われて、晴れ晴れとした気持ちで引退できたのかな」と印象を語った。

 “スーパー中学生”として15歳で2010年バンクーバー五輪に初出場後、高校に進学した高木さんを3年間指導した。「こういう選手が世界で活躍できなかったら、誰がなれるんだろうというぐらいの逸材。世界で活躍してほしいという希望はあったけど、実際にそれがかなった」と回想。卒業後は「一応援団」として見守ってきた。

 高木さんは会見で、現時点では指導者の道に進む考えは否定した。「あの子は信念があるから。口にしたことは、やっぱり気が変わってなんてことはしない。指導者になるつもりはないと思うけど、スケート界に恩返しするという気持ちはあるんじゃないか」。高校時代から小学生に指導する機会があれば積極的に携わっていた姿を思い返し「損得じゃなく、心から思っていることをやる子。若い人たちに何らかのいい影響を与えたいという思いはずっとあった」と、子供たちへの普及活動などを行っていく可能性はあると推察した。

 その上で、今後については「やりたいことをやればいいと思っている」というのが率直な思いだ。「15歳で五輪に出てから16年間、ここまで本当によく頑張ってきたから。ストイックで、やりたくても我慢していたことがたくさんあると思う。とにかく好きなことをやってほしいというのが願い」とねぎらった。(林 直史)

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