◆JERAセ・リーグ 広島5―2巨人(7日・マツダスタジアム)

 粘って、つないで、1点でも多く返す。“鬼門”マツダの今季初戦は細かいミスも響いての敗戦。

試合中盤に許した2ラン2発が重くのしかかる展開でも、6人の20代野手が名を連ねたヤングG打線の執念を感じた。

 広島先発・森下に“ボディーブロー”を浴びせたのは、3試合連続で1番起用の浦田だった。0―0の4回先頭でフルカウントに持ち込むと内角カットボール、外角直球を強振でファウル。際どいコースをカットではなく強いスイングをかけた上で8球目を見極め、四球をもぎ取った。

 泉口も3球で追い込まれてから際どい内角球を見極め、7球目で四球を選んだ。大城の四球も含め、得点にこそつながらなかったが森下にこの回だけで32球を投げさせた。橋上オフェンスチーフコーチは「先発投手を簡単に終わらせない、球数を放らすことも非常に大事なこと。打ちに行きつつ1球でも投げさせることを担わなきゃいけない選手が多いですが、そこはある程度できた」。浦田は初回先頭でも8球粘っての二ゴロ。1番打者として、何とか球数を稼ごうというこの姿勢は、必ず実を結ぶと感じた。

 打線は5点を追う7回にも執念を見せた。1死から大城が左前打で出塁すると、続く佐々木が右翼線への二塁打。

増田陸、中山が左前へ連続タイムリーを運んだ。今季初打点の中山は「焦りもなくボールが見えているので、打つべき球に手を出せた」。佐々木からの3人はいずれもファーストストライクからスイングをかける積極打法。3~6回に無安打投球を続けていた森下をマウンドから引きずり下ろした。

 4点ビハインドで迎えた6回の守備は振り逃げと失策が絡み、無安打で1点を献上。試合を決定づけるような失点を許した直後の4連打だったからこそ、打線のしぶとさが光った。敵地3連戦の初戦。残り2戦に向けて大きい2点だった。

 昨季3度の対戦で防御率2・21と打ちあぐねた森下とは、今後のシーズンでも対戦が続くことが予想される。「点は取れませんでしたけど少しはある程度そういう兆しは見えていたので、次につながる」と橋上チーフ。好投手に見せた粘りと連打。若手野手陣の姿が、鬼門打破の光明に映った。

(野手担当・内田 拓希)

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