サッカー女子日本代表なでしこジャパン」のスタッフと選手3人(宮沢ひなた、高橋はな、大熊茜)は7日、米国との3連戦(現地時間11、14、17日)に挑む米国遠征へ向けて、羽田空港発の航空機で出発した。出発前に狩野倫久監督代行が取材に応じた。

 アジア杯優勝に導いたニルス・ニールセン監督は2日、契約満了により退任が決定。アジア制覇からわずか12日の実質的な“解任”となり、今回はニールセン監督の右腕として支えていた狩野コーチが監督代行を務めることになった。狩野監督代行は29日の臨時理事会の当日、ニールセン監督の退任を知ったといい「スタッフ共々最初は驚いたのが率直な感想」とコメント。監督代行の依頼は後日届いたという。

 アンダー世代の監督も長く務めた狩野監督代行は「自分自身が代行監督として、(世界一の)目標に対して、日本女子サッカーのために何ができるかを考えた。自分の力が少しでも次の監督が決まっていない中でも、後押ししたり、前向きなチャレンジになればということで代行を引き受けた」と説明。今回の遠征のテーマは「個を強くする」。「個を磨いて、価値を高めることで次の監督にどんな監督が来ても、どういう戦術であっても、チームの中の個を今回の遠征は存分に発揮して、チャレンジしてもらいながら次の遠征や大会に備えていきたい」と、見据えた。

 狩野監督代行は、ニールセン氏の右腕として活躍。昨年11月のカナダ戦からは指揮官と事前に戦術のすりあわせを行い、ミーティングや練習ではより主体的に指導するなど、良い関係を築いてきた。前日の6日には、ニールセン監督とオンラインで会話する機会があったことも明かした。ニールセン氏からは「日本の良さをぜひ米国相手に出してほしい」と応援のメッセージをもらったという。

 狩野監督代行はニールセン氏について「本当に包容力のある方で、すごいパーソナリティーの持ち主」と表現。「ニールセン監督は選手を信頼して後押ししていた。それは選手だけでなく、スタッフもでした」と感謝すると「私にも多くのことを任せていただいた。自分も思いきった仕事ができた。そういう意味で、日本の良さをいかに出していくかを(米国遠征では)さらに追求できれば」と話した。

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