◆米大リーグ レッドソックス―ブルワーズ(7日、米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイパーク)

 レッドソックスの吉田正尚外野手が、好調なメジャー4年目をスタートした。ここまで8試合に出場し、打率2割5分、3打点8四球。

5日のパドレス戦は3打数とサンプル数は少ないが、美しいスイングが戻ってきた。特筆はハード・コンタクトの増加だ。6日試合終了時点で平均打球速度97・3マイルは、大リーグ全体で3位(リーグ2位)。ハードヒット率69・2%は全体5位(同3位)と鋭い当たりが復活。7日(日本時間8日)、本拠でのブルワーズ戦の試合前に、現在の心境などを語った。

 「去年プレーオフの1か月前位からですね。ゲージで、ルーティンで取り組んできたことが、試合でいいイメージを持ちながら打てるようになってきた。強くコンタクトを取りにいって、(野手の)間を抜けていく打球を目指しています」。昨年9月19日以降、ここまでのスパンは打率3割3分3厘、2本塁打9打点。プレーオフはワイルドカードでヤンキースに敗れたが、7打数4安打2打点と孤軍奮闘した。

 今年3月のWBCでも活躍。好調を維持して開幕を迎えた。

要因は、3年ぶりに取り戻した健康体だ。メジャー1年目は8月まで首位打者争い加わる健闘も、翌年は左親指の負傷に苦しんだ。オフには右肩を手術。昨年はリハビリが長期化。吉田の代名詞とも言える美しいフォロースルーが精彩を欠いた。「怖さがやっぱりありましたから。今は肩も健康で全然違和感もなく、トレーニングも制限なく出来ているので」。バットが振り切れ、洗練された技術も復活。鋭い打球が増えた。 

 「あとは、選球。ゾーンをしっかり支配するというのが、今年自分の1年間のテーマです。ゾーンを支配してカウントを優位にスイングを仕掛けるというのが、目標なので」。

開幕から16打席無安打スタートも、ここまで8四球と選球眼の良さを発揮。前日6日(同7日)は、日本時代の421四球とメジャーでの79四球で、日米通算500四球となった。 

 先発出場は開幕10試合で5度。若手外野手が優先され、出場機会は制限されている。コンスタントに打席が与えられない中、吉田は、忸怩たる思いをグッと飲み込む。「こういう現状になったのも、自分なので。キャリアが上手く積めていれば、そんなこともなかっただろうし。あとはね、与えられたところで結果を出していくしかない。打てば、チャンスも広がっていくだろうし。自分でここから沈んだ分を取り返すということが大事だと思います」。泣き言は言わず、厳しい現実と正面から向き合う。2試合連続安打も、7日の同カード第2戦はベンチスタートだ。

代打起用に備え、ゲージに向かった。

編集部おすすめ