ロシュグループの診断薬・機器事業部門の日本法人「ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社」は8日、全国の30~60歳の女性2047人を対象に実施した「子宮頸がん検診に関する意識調査」の結果を公開。未受診者の主な理由は「なんとなく」が最も多かったことが分かった。

 直近2年以内に子宮頸がん検診を受けていない理由は「なんとなく」(43.3%)が最多で、次いで「忙しい」(11.9%)、「症状がないため」(11.4%)と続く。同社は「未受診期間が長くなるほど『なんとなく』の割合が高まる傾向も確認されました」としている。

 国内では2024年4月から、厚生労働省の指針に基づき一部の市町村で「HPV(ヒトパピローマウイルス)検査」の導入が始まった。これに対して「具体的な内容を知っている」「ある程度知っている」は未受診者間の20.0%に留まり、約8割が新しい選択肢を認知していないことが判明した。一方2年以内に受診歴がある層では「HPV検査」の認知度が39.6%。同社は「未受診者との間に約20ポイントの差があり、検診から遠ざかっている層と比較して、より積極的に検診に関する情報を受け取っていることわかります」とした。

 同社によると「HPV検査は、従来の細胞診よりも高い精度でリスクを判定できるのが特徴で、検査結果が精密検査不要(HPV検査陰性)であれば、次回の受診期間を『2年に1回』から『5年に1回』に延ばすことができます」とのこと。調査において「この『5年に1回のHPV検査』の説明後、直近2年間未受診のうち41.1%が『受けようと思う気持ちが強くなる』と回答しました」としている。

 さらに同社は「今回の調査では、子宮頸がん検診の未受診期間が長い層ほど、検診や疾患に関する知識・情報認知が低い傾向にあることも明らかになりました。例えば、子宮頸がんは『自覚症状がないまま進行すること』や『早期発見・早期治療で治ること』といった疾患リスクに関する知識が、直近2年以内に受診した層に比べて、未受診層の平均は20ポイント以上低いことがわかります。未受診期間が長い層に対しては、子宮頸がん検診の具体的な価値と、その重要性を浸透させていく必要があります」とまとめている。

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