元ドイツ代表のDFで、元浦和監督のギド・ブッフバルト氏(65)は8日、さいたま市内でケルヒヤー社主催のスペシャルトークイベントに出席した。イベントには浦和の監督時代の教え子で、現在はJ3群馬の代表取締役社長を務める細貝萌氏(39)も参加した。
ブッフバルト氏は1994年の米国W杯後に浦和へ加入。自身が加入した当時はJリーグ開幕からまだ2年目で、日本はまだW杯に出場したことがなかった。90年W杯で西ドイツ代表としてW杯優勝を経験し、当時も現役のドイツ代表だったブッフバルト氏は「第一印象として素晴らしい選手がいっぱいいると思った。ただ、技術は素晴らしいが、戦術的なところがないままプレーしている選手が多かった」と振り返る。一方で、「ただ、ハートはすごく熱いし、きちっとサッカーで成功する技術を持っている選手がたくさんいるんだなと感じた」と、後の日本サッカーの発展も予感していたという。
その後、4シーズン浦和でプレーし、リーグ戦127試合に出場。2度のベストイレブンを受賞する活躍を見せ、浦和のサポーターから愛された。97年の浦和退団時には、白馬に乗って場内を1周するパフォーマンスも実施し、反響を呼んだ。外国出身選手としては珍しく、大々的に行われた退団セレモニーについて「私も『馬?』と思った」としつつ「浦和レッズとして私を送り出すにあたって、特別なイベントをやりたいんだなという気持ちがすごく伝わってきたので乗った」と振り返った。
2004年からは浦和の監督になり、06年にはクラブ唯一のリーグ優勝に導いた。当時の教え子の1人が、後に日本代表へ成長する、前橋育英高を卒業したばかりの細貝氏。
細貝氏もブッフバルト氏が長年活躍したドイツ・シュツットガルトでプレーしていた際に、「スタッフも、選手も『お前、あのギド・ブッフバルトに教わっていたんだ』って言われた。日本でももちろんすごいが、向こうでは英雄。僕自身も『そうだよ』と、少し誇らしく言っていたりもしていた」と当時のエピソードを披露。プロになってから初めての監督である恩師へ「ミーティングも厳しいことは言うが、『このプレーはダメだ』とはっきり言うし、『このプレーは良かった』と、みんなに伝えていた。僕にとってはこれが世界のトップクラスの基準で、サッカーは進んで行くんだと感じさせられた時間だった」と感謝した。
ブッフバルト氏は「一度レッズは、ずっとレッズ」と古巣の浦和への愛を強調。「たとえ、今少し成績が振るわなかったとしても、これから夏にむけてシーズンが進んで行くにつれて立て直して行けることを願っている」とエールを送った。

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