◆JERAセ・リーグ 広島1―2巨人(8日・マツダスタジアム)

 一振りで試合を決めた泉口は、さすがのひと言だ。逆転弾の場面は9回無死二塁で、最低でも走者を進めるため引っ張れる球を待っていただろうが、逆球で中に入ってきた球を一振りで仕留めた。

昨季、打率3割1厘をマークしたが、長打力も含めて全体的にレベルアップしている印象だ。

 とにかく対応の幅が広く、打席でもろさが見えない。速球に差されたかというタイミングでも詰まり気味に逆方向へヒットを落とせるから、差し込まれることを怖がらずに長く球を見られる。そういう対応をしているから、じゃあ内角はどうかと言えば、このホームランのようにクルッと回って引っ張れる。年間通して安心して中軸を任せられる存在であり、昨年以上の成績を残してくれるはずだ。

 この日、1軍デビューとなった平山は安打こそ出なかったが、4打席で見逃しストライクは2球のみと、積極的に振りにいけていた。結果が出ていれば最高だったが、やろうとしていることは見えた。これまで1軍は言わば“テレビの世界”で、投手のレベルは「すごいんだろうなぁ」と漠然としたものだっただろうが、具体的にどうすごいのかを体感したことで、努力の方向性も定まってくるはず。貴重な経験を次につなげてほしい。(野球評論家・清水 隆行)

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