春の新生活シーズンにおいて、心身の不調を感じる人が少なくないことが明らかになった。一般社団法人患者目線のクリニックが実施した調査によると、約4人に1人(26.9%)がメンタル面の不調を実感しており、だるさや肩こり、睡眠の質の低下なども含め、約6割が何らかの不調を抱えている実態が浮かび上がった。

 心療内科や睡眠外来の受診には依然として高いハードルがある。調査では、約4割が予約の取りにくさや通院アクセスの不便さを理由にオンライン診療を選択した。また、通院している姿を見られたくないといった心理的抵抗も一定数あり、受診そのものをためらう要因になっている。

 こうした中でオンライン診療の有効性も示された。診療経験者の54.3%が、対面よりも受診のハードルが低いと回答。自宅から受診できる利便性やプライバシーの確保、待ち時間や移動負担の軽減などが評価されているとみられる。

 医師は特に不眠症状への早期対応の重要性を指摘する。睡眠の乱れはメンタル不調の前兆となる場合が多く、初期段階での対応が重症化防止につながる可能性があるという。その上で、オンラインと対面を組み合わせたハイブリッド受診の活用を推奨している。

 利便性の高いオンライン診療は受診機会を広げる一方、検査や詳細な診察が難しいなどの制約もある。状況に応じた使い分けが求められる中、気軽に相談できる環境づくりが、現代のメンタルヘルス対策において重要性を増している。

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