J2北海道コンサドーレ札幌DF川原颯斗(22)が、小学5年から知るレジェンドに勝利をささげる。札幌は9日、宮の沢で紅白戦などを行い、11日のアウェー・甲府戦に備えた。

 前節4日のJ3福島戦(0●2)は出場がなかった川原だが、甲府戦では2試合ぶり先発復帰の可能性が高まっている。ボランチとして3試合連続スタメンを張っていた間、チームは3連勝。ベンチから見るしかないまま、4試合ぶりに喫した黒星を踏まえ「守備の部分での強度だったり、セカンドボールを拾えない時間っていうのがあったので。そういったところは自分が出てやっていきたい」と闘志を前面に押し出していく。

 9日の全体練習後、元日本代表で札幌OBの小野伸二氏(46)らとボール回しを行った。リラックスした表情で大先輩と過ごした時間を終えた川原は、以前からの縁を明かした。「小5、小6と伸二さんがやっていたスクールに入ってたんです。1期生でやらせていただいてたので、今もすんなり入れるというか」。そう満面の笑みを浮かべた。

 小野氏が札幌に在籍2年目の2015年7月、MF砂川誠(現J1名古屋コーチ)とともに、札幌市内で「Suna×Shinjiサッカースクール」を開校した。川原はクラブチームでプレーしていた傍ら、「憧れだった」小野氏の指導を受けるため、同スクールにも参加。中学からは札幌のアカデミーに進んだ。

 その後も気さくに声をかけてくれた小野氏に対し、川原は「何度かお会いした時にあいさつしてたので、覚えてくれてたんだろうけど」と謙遜したが、小野氏は「僕のところの1期生。当時からいい選手でしたよ。高校で少し伸び悩みもしたが、大学でしっかり伸びた」と振り返ったように、常に気にかけていた。その期待に応え、ルーキーながら札幌の主力の一員に名乗りを挙げようとしている。

 尊敬する小野氏は、7日から札幌の練習指導に加わり、チームを見守ってきた。川原は「伸二さんの技術には及ばないなと。あの人を超えるように日々努力してるけど、超えられないような壁。超えてはいきたいですけど」とすごさに感服しつつ、手本としてきた。

 そんな旧知のレジェンドに届けたいのは、2試合ぶり復帰戦での2戦ぶり白星。リーグ戦後半初戦となる甲府戦へ「まだ半分なので。絶対に目の前の相手に負けないっていうところを出して、ここから頑張っていきたい」。そう言って目を輝かせた。

(砂田 秀人)

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