日本相撲協会は9日、都内で臨時理事会を開き、弟子の幕内・伯乃富士に暴力を振るった伊勢ケ浜親方(元横綱・照ノ富士)に対し、委員待遇年寄から平年寄への2階級降格と報酬減額(10%を3か月)の処分を決めた。また、酒席での女性とのトラブルが発端だったこともあり、伯乃富士も厳重注意とした。

 理事会後、協会の藤島広報部長(元大関・武双山)が報道陣に対応。事実関係の調査を行ったコンプライアンス委員会からの答申に準じた処分に決まったことについて、理事会内の協議では「今までの事例と照らし合わせて、ここが妥当じゃないかという意見があった。特に反対というのはなかった」と明かした。

 師匠による弟子への暴力行為での処分は、直近で2020年の中川親方(元幕内・旭里)の例がある。中川親方は3人の弟子を殴打するなど暴力を振るい、指導の際に「殺すぞ」「クビにするぞ」などの暴言も日常的に繰り返されていたことから、部屋の閉鎖と親方の委員から平年寄への2階級降格の処分となった。

 今回は部屋の閉鎖までは踏み込まなかったが、処分の程度の違いについて、藤島親方は「中川部屋の場合は長期的に渡って暴力と暴言と複数回続いた。それも本人の申告じゃなくて、やられた側からの連絡で分かった。どういう理由があっても暴力は絶対ダメだが、今回は本人がすぐに報告してきた。真摯(しんし)真摯に反省をしていると。あとはコンプライアンス委員長が言われていたが、一過性のものであるというところが中川部屋とは違うというところ」と説明した。

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