体操男子で18、19年の全日本個人総合を制した谷川翔は4月9日、都内で行われた体操界初のプロチーム「ハヤブサSC」の所属選手発表会見に出席した。

 チームの真新しい紺のジャージをきて登場し「自称、初代副キャンプの谷川翔です」とあいさつ。

爆笑とはいかなかったが、その後、「働いていた会社でいろいろありまして、心身ともに限界を迎えていた。昨年、体操から気持ちが離れる時期があって。僕の翔(かける)の羽が折れた状況で、体操を辞めようとも思っていた。それでも俺には体操しかないと思い集中できる環境を探していまして。初めて自分で就活した。いろんなところに聞いて、そんな時にハヤブサSCができたニュースを聞いてすぐに応募したら水鳥寿思さんから電話をいただいて、その時にいろいろ話して興奮して眠れなかった。なんか光が見えたと思って。壊れかけていた翔の羽にハヤブサの羽が授けられた」と熱い思いを伝えた。

 谷川は順大2年だった18年に全日本個人総合を19歳2カ月の史上最年少で優勝を果たし、19戦も制し、連覇を果たした逸材。2歳上の兄航は21年東京五輪の団体総合で銀、24年パリ五輪では同種目で金メダルを獲得している。

 五輪代表には惜しくも届いていないが、28年ロサンゼルス五輪に向け、新天地から新たなスタートを切る。プロ初戦は4月16日開幕の全日本個人総合(高崎アリーナ)になる。

谷川は「皆さんに勇気や希望や感動を与えられたらいいなと思いますので、副キャプテンとして全力を尽くしていきたいなと思います」と気持ちを高めていた。

 ◆谷川 翔(たにがわ・かける)1999年2月15日、千葉・船橋市生まれ。27歳。幼い頃に「ショー・コスギ」塾に通い、アクションなどを習う。小学1年から健伸スポーツクラブで体操を始める。中学3年で全国大会優勝。2016年ヒューストン国際ジュニア個人総合優勝。18年全日本選手権で史上最年少の19歳2か月で優勝。19年も制し、連覇を達成。同年のNHK杯も優勝。兄・航も体操選手。154センチ。

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