◆JERAセ・リーグ 阪神2―0ヤクルト=7回裏降雨コールド=(9日・甲子園

 湯浅との出会いが茨木のプロ野球人生を大きく変えた。「お兄ちゃんのような存在」という5歳上の先輩。

入団当初から、2軍施設でトレーニング方法やフォームについての質問を何度も投げかけた。2年前からは合同で自主トレを行い、湯浅の通う施設「form base Japan」にも足を運んだ。

 練習に取り組む姿は年々迫力を増した。投球内容に納得できないと、周囲の声が聞こえないほど自分の世界に入り込んだ。同施設の代表・菊池貴之氏(41)は「元々は欲の強い子だと思う」と明かす。

 湯浅から見た茨木も、自分に厳しく負けず嫌い。「あいつは理想が高い。別に悪くないのに『全然よくない…』みたいな。でもその分、頑張っている」。弟分のプロ初先発の知らせを受け、「うれしいですし、頑張ってほしいんですけど『1人で投げきれよ』って言いました(笑)」と冗談を口にしたが、この日の快投はブルペンで見守った兄貴分の目にも頼もしく映ったに違いない。(阪神担当・藤田 芽生)

 〇…茨木の母・豊味さんは現地観戦し、雨の中で息子の雄姿を見届けた。北海道・札幌市の自宅でテレビ観戦した父・幸雄さん(56)は「感無量です。

試合を作ってほしいと思っていたので、親としては上出来です」と喜びはひとしお。帝京長岡の恩師・芝草宇宙監督(56)は「今まで努力してきていた姿を見てきたので、おめでとうの一言。さらに成長していく茨木の姿が見たい」と今後に期待を込めた。

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