◆男子テニス ▽サラソタ・オープン第4日(9日、米フロリダ州・ブランデントン)

 元世界ランキング4位、現491位の錦織圭(36)=ユニクロ=が2回戦で敗退した。自身が拠点とする米フロリダ州のIMGアカデミーで行われたツアー下部のチャレンジャー大会で、第1シードで同115位の呉易昺(中国)に3-6、6-3、1-6のフルセットで敗れた。

 強風でタイミングの狂う中、レベルの高いプレーを見せた。1回戦よりも、ベースライン近くに立ち、前陣速攻のように打つ錦織特有のプレーが戻った。しかし、まだタイトな場面や好機で、自信のなさや焦りからミスが出る。そこが勝敗を分けた。

 第2セットを奪い、最終セットの第1ゲーム。相手のサーブで0-30とリードした。次のポイントで、相手は第1サーブが入らず、第2サーブ。このフォアのリターンを簡単にネットした。このミスが、錦織に傾いていた流れを切り、敗れた。

 対戦相手のコーチは、2010年から19年まで、最も長く錦織を支えたダンテ・ボティーニ氏だった。2014年全米準優勝の時も、マイケル・チャン氏とともに、錦織を支えていた。錦織のプレーや性格を誰よりも知る参謀の、現在の教え子が対戦相手だった。

 フランスのレキップ紙が「錦織がサラソタ・オープンを最後に引退する」と報じたことを受け、錦織は5日、自身のSNSで「たくさんの偽情報が飛び交っている」と否定。「今週、引退することはない」と断言した。

 また、1回戦後には、「人から引退すると聞くのは不思議な感じ」と心境を明かし、「それだけ注目されているのはありがたい」と錦織節で苦笑いしていた。

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