◆欧州リーグ準々決勝第1戦 マインツ2―0ストラスブール(9日)

 ドイツ1部マインツの日本代表MF佐野海舟が衝撃のゴールを決めた。フランス1部ストラスブール戦の前半11分、自陣でのボール奪取から味方とのワンツーで左サイドを抜け出すと、そのままカットインから右足を振り抜き、豪快にゴールネットを揺らした。

試合は2―0で勝利した。

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 ボールの「回収」、そしてそこからの「推進力」は、佐野海舟の真骨頂。それに加え、自身が課題と捉え磨きをかけてきた「ゴール関与」の部分での成長を証明するゴールとなった。

 すでに北中米W杯の日本代表への選出は当確となっている佐野だが、クラブ、代表戦での急成長ぶりを見るに「W杯のボランチ枠は『4』で事足りるのでは?」という仮説も浮上する。

 ボランチ本職枠は4~5人になると見られる。当確は、佐野と鎌田大地。残る2~3枠を、英国遠征選出の田中碧と藤田譲瑠チマ、けがからの復帰を目指す遠藤航、事実上の構想外からの返り咲きを目指し、欧州CLでもアピ

ールする守田英正の4人が争う構図となっている。

 遠藤のコンディションが不透明なこともあり、ボランチに5枠を消費することも十分に考えられてきたが、ボール奪取の側面だけでなく、攻撃力の面でも成長を続ける佐野をピッチから外す選択肢がいよいよ考えづらくなってきた。勝っていようが負けていようが、11人のうちの1人に特大スケールの佐野がいると、あらゆる可能性が広がる。

 22年カタールW杯においても日本はボランチ4人体制で臨んだが、遠藤と守田がけが明けという事情があったものの、柴崎岳に出番は訪れなかった。所属クラブでもリーグ戦フル出場継続中の佐野がいる以上、ボランチを「4」とし、アタッカーだったり、高さ対策要員だったりに1枚を加えるのが得策ではないか。

 メンバー発表は5月中旬に行われる見通し。

チームのオプションと可能性を広げる大駒「佐野海舟」の成長により、最終局面を迎えた26人枠の選考レースにも変化が生まれるかもしれない。(岡島 智哉)

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