落語家の桂文枝が10日、大阪・千日前のなんばグランド花月で、83歳の誕生日にあたる7月16日に同地で開催する「桂文枝独演会~落語家60年目のハレ舞台~」をPRした。

 「本調子中の舞」の出囃子(でばやし)でNGKの高座に上がった六代文枝。

「50周年の時は富士山に登りました。10年が夢のように過ぎた感じでございます」と、2017年に富士山頂の浅間大社奥宮で奉納落語を披露したことを思い返した。

 「吉本興業が『予行演習の機会を設けましょう』ということで登ったのが(高槻市と京都市の市境の)ポンポン山。ひとっつも練習になりません」と、678・7メートルの山でのシミュレーションは3776メートルへの登頂の役には立たなかったとのこと。「9合目では1歩足が出るのが、なかなか大変」と、山頂を目の前にしてリタイア寸前に疲労困憊(こんぱい)したことを思い出した。「酸素ボンベを持っていってたんですけど、弟子に取られて吸うてました」と笑わせた。

 関大在学中の1966年、当時の桂小文枝に弟子入りしてから60年。独演会当日は「60年を3つに割りまして、20年ごとに落語をやろうと」と、まずは23~43歳当時の「にぎやか寿司」を口演。次いで脂が乗った63歳までの壮年期の「じいちゃんホスト」。そして老境に至る現在までは、弟子に取って(?)「桂文ジェミ(かつら・ぶんじぇみ)」と名づけたGoogleの生成AIチャットボット「Gemini」が作り出した「AI、愛から始まる…」の創作落語3席を披露する予定だ。

 「60年の階段を上ってきた集大成。83歳。

(当日は)まだ生きてると思います」とブラックジョーク。フォトセッションでは「いらっしゃーい!」のポーズを取って来場を呼びかけていた。

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